ESG推進戦略
SK(株)マテリアルズは、グローバル素材産業のESGをリードする企業に進化し続けています。
そこで、環境・社会・ガバナンス部門で中長期目標を定め、さまざまな取り組みを進めています。
グローバル素材産業におけるESGアジェンダをリードする企業に進化
Environment
環境
Social
社会
Governance
ガバナンス
ESG経営活動
利害関係者のESGニーズの把握
SK(株)マテリアルズは多様なチャネルを設けて主要課題に対する利害関係者のニーズを受け入れ、これを経営活動に反映するための努力をしています。
多様な利害関係者のニーズは重大性評価を経てサステナビリティレポートに反映していますが、ひいては、利害関係者デプスインタビューを通じて、サステナビリティ情報開示だけではなくビジネス領域にまで、利害関係者のニーズを幅広く反映していこうと思います。
2021年末主要協力会社3社のニーズを深掘りして把握しましたが、今後は、顧客や地域社会などもっと多くの利害関係者のニーズ把握に本格的に取り組むつもりです。
環境にやさしい素材と技術の開発・拡大
SK(株)マテリアルズは、事業所における環境負荷低減とともに、製品による環境負荷の低減に貢献できる環境にやさしい素材と技術の開発を研究開発の主な方向性として設定し、重点的に取り組んでいます。
国内外の多様なCCUS技術の確保で製品の環境負荷を低減
半導体工場での廃資源アップサイクル
環境にやさしい原材料の確保
低GWP・環境配慮型洗浄用ガスの開発
電気自動車バッテリー用シリコン陰極材の供給
経営陣のESG成果評価
SK(株)マテリアルズはESG経営を実践するため、経営陣と構成員の評価・補償基準にESG成果を反映しています。CEOや役員、各組織と構成員の成果目標を設定する際、気候変動、グリーン事業所の構築、協力会社リスク管理、人権管理など、ESGと連携した目標が全体の2~5割を占めるように設定しており、領域別成果評価の反映範囲を細分化してその割合を拡大していくつもりです。
子会社におけるESG管理
SK(株)マテリアルズは子会社までも管理対象に入れてESG経営を拡大しています。2022年にはSKマテリアルズ傘下子会社6社(SKスペシャルティ、SKマテリアルズエアプラス、SKトリケム、SKレゾナック、SKマテリアルズリニューテック、SKマテリアルズパフォーマンス)を対象として、各社のESG指標別の短期・中長期課題を設定し実行しており、今後も段階的に管理水準を高めていくつもりです。また、全社協議体を通じて常時・定期的にESGアジェンダ及び課題の進捗度管理を行っており、子会社は経営陣・取締役会に主要ESG案件を周期的に報告しています。さらに、2023年からは全社サステナビリティレポートを発行し、全ての子会社においてESG開示を拡大する予定であり、今後、海外法人や新規JV設立対象まで範囲を順次拡張していく計画です。
実行成果
ESG基準の新事業・投資活動
SK(株)マテリアルズは、ESG経営活動の一環として新事業開発と投資活動にESG基準を適用しています。ESG基準を適用した投資ポートフォリオ審議政策を策定・運営しており、投資戦略委員会による経営陣報告及び承認プロセスを構築し、自己資本の100分の5以上の新規投資については、取締役会の決議事項と定めています。また、新事業・投資ポートフォリオのSVポテンシャルを測定したうえで意思決定を行い、その後に社会的インパクト測定及び成果モニタリングを実施しています。低炭素社会への転換を含む外部からの要求、利害関係者のニーズを十分に考慮し、新規の環境配慮事業と環境関連投資を段階的に拡大していくつもりです。
ESG投資検討プロセス
ESG基準の新事業・投資活動の目標
SK(株)マテリアルズは低炭素社会への転換を含む外部からの要求を十分に考慮しており、低GWP・廃資源アップサイクル製品やCCUS開発など新規の環境配慮事業と環境関連投資を段階的に拡大していくつもりです。
ESG情報開示
SK(株)マテリアルズは2021年に初めてサステナビリティレポートを発行しており、今後もGRI、SASB及びTCFDスタンダードに則したESG情報開示を行い、報告書を発行するつもりです。
GRI
SK(株)マテリアルズはサステナビリティ情報開示の国際的なガイドラインであるGRI(Global Reporting Initiative)スタンダードに則して、持続可能な経営課題を選定し、サステナビリティレポートでそれらの情報を開示しています。
TCFD
SK(株)マテリアルズはTCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosure、気候関連財務情報開示タスクフォース)の開示勧告に則した情報開示をサステナビリティレポートで行っています。TCFD開示内容については、経営陣・取締役会検討及び承認プロセスにより管理責任を高度化しています。
SASB
SK(株)マテリアルズはSASB(Sustainability Accounting Standards Board、米国サステナビリティ会計基準審議会 )が求める化学領域指標に則した情報開示をサステナビリティレポートで行っています。 SASB開示内容については、経営陣・取締役会検討及び承認プロセスにより管理責任を高度化しています。
DBL経営
SKグループは、経済的価値(EV)と社会的価値(SV)を同時に増大させることで社会と共に成長していこうとするDBL(Double Bottom Line)経営を通じて、多様なステークホルダーの幸せを追求しています。SK(株)マテリアルズはDBL経営に基づき全ての経営活動において経済的価値及び社会的価値創出を同時に最大化するビジネスモデルの革新に励んでいます。
SKグループは、「経済間接寄与成果」「ビジネス社会成果」「社会貢献社会成果」に区分される、独自開発した貨幣価値化基盤の社会的インパクト測定指標を採用しています。ESG成果を貨幣価値に換算する動きはグローバルで広がりつつあります。SKグループもDBL経営に基づいて社会的インパクト評価のグローバル標準化を率いていくつもりです。SK(株)マテリアルズでは2018年からこのような社会的価値の測定方法論による社会的インパクト測定を行っており、測定以降、経済的価値だけではなく社会的価値の創出も持続的な成長を見せています。
経済間接寄与成果 | 雇用 | 配当 | 納税 | |
---|---|---|---|---|
ビジネス社会成果 | 環境(E) | 資源消費 | 用水 | |
環境汚染 | 温室効果ガス / 大気汚染 / 水質汚染 / 廃棄物 / 土地利用&生物多様性 | |||
社会(S) | 生活の質 | 公共利益増大 / 犯罪予防 / 不平等解消 / 社会サービスほか | ||
消費者保護 | 品質、安全、情報 | |||
労働 | 労働脆弱階層の雇用 / 構成員の生活の質 / 構成員の安全・保健 | |||
同伴成長 | 公正取引 / 共生協力 /社会貢献&責任購買 / 協力会社の安全・保健 | |||
ガバナンス(G) | *ガバナンスの測定方法については研究・検討中であり、追って反映予定です。 | |||
社会貢献社会成果 | 社会貢献活動 | 寄付 | ボランティア活動 |
単位:億ウォン
2019 | 2020 | 2021 | |
---|---|---|---|
社会的価値(SV)の成果 | 1,392 | 1,738 | 3,153 |
経済間接 | 1,843 | 2,204 | 3,767 |
雇用 | 952 | 1,141 | 1,391 |
配当 | 477 | 593 | 1465 |
納税 | 415 | 470 | 892 |
福利厚生 | - | - | 19 |
環境* | ▲537 | ▲586 | ▲821 |
社会 | 86 | 120 | 206 |
労働・同伴成長* | 71 | 72 | 136 |
社会貢献 | 15 | 48 | 70 |
*製品・サービス成果を含む。